« 八ヶ岳ナウ | Main | 20111113:大岳山トレッキング »

November 06, 2011

2011.10.29〜30:天狗岳・硫黄岳・オーレン小屋

夏山最後の八ヶ岳ソロ登山(2011年10月29日〜30日)

■前夜

前夜は21時半に自宅を出発。一路、道の駅「小淵沢」をめざした。今夜はここで仮眠を取り、早朝明るくなったところで桜平をめざすつもりだ。
夜の中央高速は、そこそこ車が走っていたがスムースに流れていた。小淵沢には0時過ぎに到着。駐車場には車中泊と思われる車が既に多く止まっていた。その中に静かに止めると、さっそく寝る準備をしてシュラフに潜り込んだのだった。

翌朝、5時前に目を覚ました。勿論、あたりは真っ暗だ。星も見えた。まだ、動く人は見えなかった。それが5時を過ぎるとゾロゾロ人が動き始めたのだ。おもしろいもんだ。
あたりが白んできたところで自分も行動を開始した。本日の登山口である桜平へ移動する。ナビが頼りだ。まだ、ほとんど車が走らない道をナビの案内通りにすすむ。やがて三井の森別荘地へ入った。紅葉がすばらしい。更に進むと、分岐路に行き着く。舗装はここまで。後はダートだ。この分岐を右に進み、ダートに入っていく。

ここからが要注意だ。フラットなところでついスピードをあげると、いきなり現れるコブに車体を打ち付けることになる。とにかく、スピードを落として、道路状態を良く見ながら進まなければならない。
そろそろ、嫌になってきた頃、ようやく終点のゲートに到着した。
既にゲート近くの駐車スペースには車が止められていた。駐車スペースを探しながら更に上へ車を進めた。するとちょうど一台分のエリアが空いていて、そこに止めることができた。さらに上の駐車場にもまだ空きはあった。時間は6時半だった。
後ほど山小屋で一緒になった人の話では、8時半時点ではまったく空きがなく、かろうじて空いた場所になんとか止めたそうだ。早い行動が一番。

Img_6115

駐車スペース。早いに越したことは無い。

Img_6183

登山道入口のゲート


■根石岳と天狗岳

用意を終えるとまずは夏沢鉱泉をめざして歩き始めた。ゆっくり川沿いに足を進める。気持ちいい。これからの行程を思うと、気持ちはワクワクするが、それを制してゆっくり足をすすめた。やがて、夏沢鉱泉の発電小屋の見えてくると、その先に夏沢鉱泉が見えた。
ここで登山計画書をポストに入れる。大した計画ではない初心者向けのコースだが、なぜか気が引き締まる。先行していたおじさんもカードを記入していた。このおじさん、実は後程ガイド役を務めることになるおじさんなのです。

Img_1192

夏沢鉱泉の登山ポスト

Img_1193

夏沢鉱泉(通年営業)

夏沢鉱泉を過ぎ、更に登っていく。道は良く整備されていて自分のような初心者でもまったく問題ない。途中で、川が凍っている光景に出くわした。なんとなく足を止めていると、さきほどのおじさんが登ってきて声をかけてきた。二三言言葉を交わしおじさんは先に登っていった。
しばらく登るといきなり目の前に山小屋が現れた。オーレン小屋だ。小屋の前に先ほどのおじさんが居た。どちらともなく話を初め、今後のコースがラップしていることがわかった。おじさんは天狗岳から硫黄岳、そして調子が良ければ横岳方面を考えていると言った。少なくとも天狗はいっしょだ。自分のコースは、今日は天狗岳往復、明日が硫黄岳の予定だった。しばらく話をするとおじさんは先に出発していった。自分もしばらくしてから天狗岳へ向け出発した。

Img_1196

Img_1197

オーレン小屋

林の中の道を進み、箕冠山の分岐を根石岳方面に進むとやがて視界が一気に開ける。眼前に根石岳とそれにつづく登山道、そして根石山荘が見えてくる。そしてその向こうに天狗岳の姿も見えてきた。遮るものが無く眩しい。思わず声をあげてしまう光景だ。そこを先行する登山者が歩いている。さぁ、自分も行こう。

Img_1201

左手の小屋が根石山荘。道を行く登山者が見えます。

Img_1207

根石岳から天狗へ続く道。歩く人が...

根石岳をパスすると、東天狗がはっきりと見えてくる。山頂に立つ人の姿も見て取れる。最後の岩場を上り詰めると東天狗の山頂だ。いつもの中山峠経由よりは楽な気がするけど...。

Img_1225

東天狗。人の姿も見えてきた。

Img_1228

東天狗岳

山頂に立つと山々がはっきり見えた。先行したおじさんと会うことができた。おじさんとは写真を取り合ったりした。おじさんは、これからどうするのか聞いてきた。自分は硫黄岳へ行ければ行きたいけど...と話すと、じゃぁ会えればまた会おうと言って出発していった。
西天狗へ行こうか迷ったが、今日の天気と明日の天気を考え、せっかく天気の良い今日になるべく行動することとし、西天狗には行かず硫黄岳をめざすことにしたのだ。
(って書くとずいぶん大変な選択みたいだけど、実際は十分な日帰りコースなんだよね、どっちにしても。)


■硫黄岳とおじさん

東天狗を下りると箕冠山の分岐から夏沢峠へ足を進めた。夏沢峠まではほとんど下りだ。でも、目の前には大きく硫黄岳が見える。いっこうに登りが無いって事は一気に登ることを意味している。どうなることやら。下りきった所が夏沢峠だ。ここにも小屋がある。
夏沢峠には数人が休んでいた。そのなかにおじさんがいた。
「結局来ちゃいましたよ。」
「そうみたいだね。自分は、ここまで来たら急に気持ちが萎えちゃって登ろうか迷っていたんだよ。」
そんなことを言いながら、硫黄岳へ登る道を教えてくれた。想像していたように一気に登っていく。
「どうするかい?」
「しばらく考えます。」
「じゃぁ、私は先に行くとしようかね。」
「登るようならば上で。」
おじさんは先に出発していった。時間は12時。天気は快晴。言うこと無し。これは行かない理由はない。自分も出発だ。

Img_1237

夏沢峠の小屋。登山道はこの小屋の裏側です。

道は思ったほど厳しくはなかった。急な上り坂だがフラットだ。登りやすかった。しばらく進むと爆裂火口跡が目に入った。硫黄岳の特徴だ。目を奪われながら、さらに上をめざす。やがて山頂に到着した。硫黄岳独特のだだっ広い山頂だ。ここでも先ほどのおじさんと一緒になった。彼は丁寧に山の名前やここで見られる植物の名前を教えてくれた。更に写真撮影のお手伝いまでしていただいた。

Img_1250

硫黄岳の名所、爆裂火口跡。早い話が噴火口跡の一部

Img_1253

赤岳も間近に望める

Img_1254

硫黄岳山荘と横岳への道が

Img_1266

硫黄岳山頂は広い。広場のようです。

しばらく景色を堪能した後、おじさんは同じ所を下るんじゃもったいないと別のコースを下りようと提案してくれた。勿論、断る理由は無かった。おじさんの後について山を下りた。途中で赤岳・横岳が正面に望める場所に案内された。ここからの眺めも素晴らしかった。おじさんは今日下山すると言って、ここから先に下りていった。自分はしばらくここで景色を楽しんでから下りた。おじさんとは初めて会って、いろいろ案内をしていただいた。ほんとうに感謝、感謝。ありがとうおじさん。別れ際、自分はそろそろ70なんだよって言っていた。冬も登るんだって。いつまでもお元気で。

Img_1276

別の方向から見た大同心と横岳

Img_1281

下りてきた硫黄岳を振り返ると


■オーレンン小屋

おじさんと別れてから、ゆっくりと今夜の宿泊場所であるオーレン小屋へ向かった。オーレン小屋に着くと受付を済ませ指定された部屋へ向かった。10畳ほどの和室だ。ここに名前が示されたエリアが自分のエリアだ。7人の相部屋だった。部屋はきれいだし、布団もそれぞれ人数分置かれていた。
この小屋、山小屋にしては珍しくお風呂がある。受付の時、もう入れると言われたので、さっそくお風呂に入りに行った。お風呂と言っても石鹸が使えるわけではなく、お湯に浸かるだけだが気持ちは良い。この小屋の特徴の一つだ。
暗くなり始めると部屋のメンバーもそろい始めた。適当に会話をしながら夕食の時間を待つ。ここの夕食は有名だ。桜肉のすき焼きだ。夕食の時に一緒になった女性は会社の仲間と来ているが、他のメンバーはテント泊で外で食事を取っているっていってたっけ。夕食はお腹一杯いただいた。とってもおいしかった。
消灯までは同室のソロで来ている人と話をして過ごした。彼は電車とバスで登山口まで来て、そこから登ってきたと言っていた。楽しい時間を過ごすことができた。

Img_6159

これが今回の部屋

Img_6161

晩ご飯はすき焼き。

Img_6162

朝ご飯


■あとは下るのみ

翌日は当初の予定を消化していたので下るのみだった。朝食をいただくとゆっくり薪ストーブのそばで過ごした。これから山に登る人たちはとっくに出発していた。7時に小屋を出発した。昨日と変わり、空は厚い雲に被われていた。ゆっくり写真を撮りながら下った。夏沢鉱泉を通過し、車についたのは8時過ぎだった。
こんな日程もなかなかいいかも。
しばらくすると小屋で見かけた人が下りてきていた。今日は下山だけって人は自分だけじゃなかったのだ。
その後、車で慎重に舗装路まで下りて、その後は小淵沢にある温泉に寄って帰った。
ソロ初挑戦の山小屋だった。今度はテント泊も...。


20111029map

今回のコース

20111029


おしまい。

|
|

« 八ヶ岳ナウ | Main | 20111113:大岳山トレッキング »

「登山」カテゴリの記事

Comments

突然、失礼します。
オーレン小屋で同室だった者です。

お話では、
ブログをやられているとのことだったので、

八ヶ岳のことが載るかな・・・
と思いつつ、時々気ままに検索していたら、
ここにたどり着きました。


無事に下山されたようでよかったです。

私はというと、
あれから、硫黄岳~横岳~赤岳と縦走したのですが、赤岳山頂に着いたところで、天候が急変し吹雪になり、大急ぎで下山しました。

なんとか、
昼過ぎには美濃戸まで降りたのですが、
とんだ「初雪」になりました(笑)

Posted by: まー | November 13, 2011 at 10:29 PM

まーさん、こんにちは。

駄文におつきあい頂きありがとうございます。(^-^;
まさか、あのときの人にコメントを頂くなんてビックリしています。

さて、自分は文章の通り、翌日はさっさと下山し、日帰り温泉で汗を流してから帰宅しました。
後日、オーレン小屋のHPを拝見したら当日のお昼に雪が舞ってきたと出ていて、赤岳へ向かったソロの方(まーさん)はどうしたかなぁ〜って思ってました。
お互い無事で良かったです。

自分は冬山の経験が無いので、これからしばらくは近くの奥多摩への日帰り山行が主となります。(昨日も大岳山へ行ってきました。)

また、どこかでお会いできるのを楽しみに。
訪問ありがとうございます。

Posted by: けんち | November 14, 2011 at 09:54 PM

レスありがとうございます!!

憶えていただいて嬉しいです(笑)

赤岳への縦走は、
鎖やら梯子やら・・・硫黄や天狗への道とは少し様相が違いますが、

稜線から見える富士山の光景は、
とてもとても素敵でした。。。

これは是非是非ケンチさんにも見ていただきたいので、機会があったら赤岳への縦走をオススメします(来年にでも・・・笑)。

本当にこれは、
必見です(笑)


私は天候悪化のため見れませんでしたが、
ちょっと前に赤岳頂上に着いたおじさんによると、
南アルプスまで見渡せたそうなので、
これもいつか見たいですね~。

Posted by: まー | November 15, 2011 at 12:10 AM

まーさん、どうもどうもです。

赤岳は是非登ってみたい山のひとつです。
でも、なかなかハードルが高くって躊躇しております。(^-^;

とは言いながらも、山頂からの展望の良さに魅力を感じています。
まーさんのお勧めもありますので、来年の目標にします。(笑)

実は、先日のオーレン小屋も、直前まで硫黄岳山荘にしようか迷っていたんです。硫黄岳山荘ならば、翌日は赤岳へって思ってたんですが...。
まーさんのお話をお聞きすると、行かなくて正解でした。晴れた時に行きたいですからね。(*´v゚*)ゞ


Posted by: けんち | November 15, 2011 at 10:51 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/75493/53177068

Listed below are links to weblogs that reference 2011.10.29〜30:天狗岳・硫黄岳・オーレン小屋:

« 八ヶ岳ナウ | Main | 20111113:大岳山トレッキング »